【大阪】交通誘導員の安全対策の重要性について警備会社が解説

警察の道路使用許可における誘導員の配置場所

道路使用許可を出す際に指示される誘導員の配置場所は、各都道府県の警察によって異なります。例えば「誘導員は歩道で業務を行うべき」と指示される場合もあれば、「通行車から見えやすいように、誘導員は安全措置を講じたうえで、カラーコーンなどで囲われた場所にいるべき」と指示されることもあります。最近では、片側交互通行をしている規制範囲内で、かつ緊急時に回避できる場所という指定が多いです。こうした指示内容は警察によって変わるため、事前に確認したうえで適切な配置場所を決めることが重要です。

作業計画を立てる際には誘導員の安全確保も忘れずに

道路使用許可を提出する際に立てる作業計画では、誘導員の安全確保を意識することも重要です。不測の事態により事故が起きた場合、誘導員の命に危険が及び工事作業が行えなくなる事態に陥ってしまいます。何事もなく作業を終えるために、誘導員の配置場所を工夫し、しっかりとした安全対策を行うようにして下さい。

安全に誘導業務を行うポイント

安全対策を行うにあたっては、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズに進めることができます。どのようなところを意識すればよいか確認し、対策作りに役立ててみて下さい。

・計画書と指令書の周知に努める

各誘導員に警備計画書や指令書を周知し、業務の範囲をしっかり把握させるようにします。

・保護帽を着用

工事現場での落下事故や不審者からの加害行為などを防ぐために、保護帽を着用させます。

・適切な勤務姿勢を維持する

不測の事態が起きた場合にすぐ対応できるよう、適切な姿勢や服装を維持するようにします。例えば、上着の襟を立てたりポケットに手を入れたりしていると、突発的な事故に対応できない可能性があります。業務前に服装や姿勢を確認し、何が起きても対応できる状態に整えることが大切です。

・装備品の知識と技術を深める

誘導業務の際に使用する装備品や保安用資機材の知識と技術を深め、適切に使えるようにします。装備品として挙げられるのが、手旗もしくは誘導灯、トランシーバー、警笛などです。保安用資機材には、セーフティーコーン、保護柵、回転灯などがあります。

・特殊車両の特徴を周知させる

工事現場で業者が使用する特殊車両の動き方（斜行、吊り上げ、牽引、回転など）や装備の質・量を誘導員に周知させ、受傷事故を防ぎます。